ショートステイは短期入所生活介護と呼ばれている介護サービスの1つで、介護を必要とする高齢者が数日ないし数週間程度施設に宿泊するというものです。宿泊している間は食事やお風呂などの生活サービスを受けられることはもちろん、機能訓練をはじめ必要に応じた介護サービスも利用することが可能です。通常の老人ホームのように長期間の入所はできず、あくまでも1回の利用で宿泊できるのは数日・数週間となっています。利用できるサービス内容としては通常の老人ホームと同じではありますが、短期入所生活介護という名前の通り、短期間でのみ利用できるという点が大きな特徴となっています。
ショートステイを利用する目的は、介護者の介護疲れやストレスの解消、そして家に引きこもりがちの高齢者の孤立を解消することとされています。また、介護を受けている高齢者も自宅から出る機会が少なく、家の中で孤立しているケースが多いといいます。ショートステイは、孤立している高齢者が短期間でも入所することで多くの人と接触する機会を増やせるのはもちろん、心身の機能回復につなげることができると考えられています。高齢者と同居しながら介護をしている家族の多くが介護疲れやストレスを抱えており、短期間でも自宅を空けることができないと悩んでいる人も少なくありません。そのため、ショートステイを利用することで介護疲れやストレスを発散させたり、介護から一定期間離れる時間を作るなど、介護の負担を軽減できることもショートステイの大きな特徴と言えます。