ショートステイとはどのような制度?

高齢になった家族の介護をしている時、疲労が溜まってたまには解放されたいという気持ちになるかもしれません。そのような時に利用できる介護サービスが、ショートステイです。ショートステイは、短期間だけ介護施設に入所して介護サービスを受けることができるという制度で、利用に際して特に厳しい条件は設けられていません。そのため、冠婚葬祭で外出しなければならない時や、介護者の体調不良で介護が困難な時などに利用できるようになっています。

また、ショートステイを利用する必要があるのは、何も介護者側に事情があるケースに限られません。例えば、入院先から退院することになっても次の受け入れ先が決まっていなかったり、将来的に介護施設への入居を検討しているものの、そこでの生活がイメージできないので事前に体験しておきたいといった利用者側の事情によってもショートステイを利用できるのです。特に、高齢になるとちょっとした入院だけでも体力が大きく衰えてしまうため、退院してすぐに日常生活に戻るのには不安があるという時に、ショートステイを利用してリハビリが行えるのは高齢者にとっては非常にありがたいサービスと言えるでしょう。このように、ショートステイは介護者・利用者ともに様々な理由で利用できますが、利用できる期間は原則として30日間までという点には注意が必要です。30日間よりも長期的に施設に滞在したい場合は、正式に入所するための手続きを行う必要があります。